沿革
絞り染めを生業とした片山文三郎商店は、1915年(大正4年)、京都・高辻室町で「京鹿の子絞り」専門の呉服製造卸業として創業しました。 以来百十余年、片山文三郎商店の歴史は、常に革新とともにありました。初代・文三郎が得意としたシンプルシックな着物のスタイルには、時代を先取りした美的感覚が貫かれていました。
絞り染めを生業とした片山文三郎商店は、1915年(大正4年)、京都・高辻室町で「京鹿の子絞り」専門の呉服製造卸業として創業しました。 以来百十余年、片山文三郎商店の歴史は、常に革新とともにありました。初代・文三郎が得意としたシンプルシックな着物のスタイルには、時代を先取りした美的感覚が貫かれていました。
片山文三郎が考案した、絞りの粒の大きさがグラデーション状に変化する麻糸で手巻きした「遠近唄総絞り」
力強い線描きの桜紋は、創業者・文三郎を丁稚から独り立ちまで育てた友禅商・岡本仙助商店のマークです。譲り受けた桜紋は、若者が商いの荒波に漕ぎ出すはなむけでもありました。文三郎は、対称美を損なわぬよう中央に「文」をさりげなく配し、修行時代を忘れぬ心と、明治人らしい礼節と美意識を込めました。
1972年に継承した二代目・片山文雄は伝統と新しさの融合に力を注ぎました。ライフスタイルの変化に合わせ、インテリアやファッションなど呉服以外の分野においても絞り染めの魅力を発信しはじめます。江戸時代に作られていた「本座京鹿の子」を復刻し、有機的な揺らぎのある美しさを生み出しました。また、本藍染の布を挟んだガラス器「藍夢」を創作、京都府より「MADE IN KYOTO ベストデザイン大賞」を受賞しています。
1992年、三代目・片山一雄が継承し、インテリアやアパレル分野へ積極的に進出。唄絞り(ばいしぼり)のスカーフやネックレスはニューヨーク近代美術館(MoMA)のカタログに掲載され、ショップでも販売されました。2015年に創業100周年を迎え、伝統を守りながら現代ファッションとアートを融合させたものづくりをさらに展開。絞り染めを伸ばさずに立体的なフォルムとして表現、生地の裏面を表に用いるなど独創的な感性で新たな美を追求しました。
ブランド《BUNZABURO》
2015年、糸をほどいた瞬間の造形を生かし、身にまとう人をアートに変える「Wearable Art」を提案するブランド《BUNZABURO》が本格始動しました。伝統工芸「京鹿の子絞り」から生まれる絞り染め特有の立体的なテクスチャーを活かした大胆でポジティブなデザインが多くの人に現代のファッションとして受け入れられました。
2015年、糸をほどいた瞬間の造形を生かし、身にまとう人をアートに変える「Wearable Art」を提案するブランド《BUNZABURO》が本格始動しました。伝統工芸「京鹿の子絞り」から生まれる絞り染め特有の立体的なテクスチャーを活かした大胆でポジティブなデザインが多くの人に現代のファッションとして受け入れられました。
現在でもBUNZABUROは受け継がれる伝統的な手仕事と現代的な発想をもとに、日常を彩る「Shibori in New Form」(絞り染めの新しい形)を追求しています。
2024年、新ブランド《KATAYAMA》がスタート。BUNZABUROの確かな技術と繊細な手仕事から生まれる独自のテキスタイルを用いた、優美で新しい衣服を提案します。有機的な線やフォルム、そしてカラーが特徴的なKATAYAMAは、現代の感性と伝統技術が織りなす新しい「Shibori」の形を生み出していきます。
日本古来の伝統技術である絞り染めを、現代の暮らしに合う形で、呉服のみならず、アパレルやインテリアなどさまざまな形で提案する背景には、大量生産では実現できない確かな手仕事が生み出すものの美しさ、そして貴重な技術を次の世代へ繋げていくという使命があります。そのために、絞り染めという日本の文化をグローバルに発信することも大切な仕事です。
国を超えて多様な国の人々にファッションアイテムとして愛されているBUNZABUROは、さらなる海外展開にも積極的に取り組んでまいります。